2016年7月25日月曜日

食事は汁物から


具だくさんの汁物やスープを食卓に取り入れると、副菜にも負けない栄養を摂取できます。

そのうえ、食事のはじめに温かい汁物を口にすることでお腹が落ち着き、早食いや食べ過ぎを防止する効果もあるのです。

とりわけ日本の伝統食でもある味噌汁は、デトックス効果や腸内環境を整えるなど、優れた効能か数多くあります。

塩分をきかせると薄味でも美味しくいただけます。

また大根やじゃかいも、わかめなどの海草類、きのこ類など、体内の余分な塩分(ナトリウム)を排出するカリウムを多く含む食材を組み合わせるのもよいでしょう。


汁物・スープ・鍋料理の具材は、その時々で旬の野菜や食材を用いると、体にも優しく栄養価も高いのでおすすめです。

とくに鍋料理は材料さえ揃えれば、ひと鍋でたっぷりの野菜と一緒に複数の食材を摂れるのでヘルシーなうえ、最後に残った鍋地にご飯や麺を加えれば、お腹も大満足です。


汁物やスープ・鍋は、和風、洋風、中華風、だしの種類や具材を工夫すれば、毎日の食卓に変化と楽しみを与えてくれます。


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2016年7月18日月曜日

なぜ野菜が体にいいのか?

よく野菜や果物は体にいいと言われますが、なぜ体にいいのでしょうか?

私たちの体は、食物を食べて消化、吸収し体内で再吸収されることでつくられています。

野菜や果物にはこうした働きをスムーズにする「潤滑油」の役目を担う各種ビタミン、ミネラル、食物繊維などが多く含まれているのです。

ビタミンやミネラル、食物繊維といった成分は体内でつくれないため、食物からとる必要があります。


野菜や果物が不足すると体内バランスが崩れ、体調不良や肌荒れを起こすのです。

最近では野菜や果物に含まれる機能性成分(必須栄養素でないが健康によいとされる栄養成分)が健康維持、とくに生活習慣病予防にも重要な役割を果たしていることも明らかになってきました。

野菜の栄養を効率よくとりたいなら、やはり旬の時期に採れたものを食べることもポイントです。

最近では多くの野菜が年中出回りますが、旬の野菜は栄養価も高くて低価格と、良いことずくめです。

ほうれん草を例にとると、旬の冬に収穫したものは夏に収穫した場合の約3倍にビタミンCを含んでいます。

また暑い夏には体を冷やし、寒い冬には体を温めるなど、旬の野菜はそのときに私たちが必要な
栄養や効能をもっているのです。

毎日の食事に旬の野菜を取り入れて、健康な体づくりを目指しましょう。


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健康ライフのヒント集

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2016年7月11日月曜日

プログラミング教育のはじまり

文部科学省がこの4月、小学校でのプログラミング教育の必修化方針を発表した。

諸外国ではすでに、プログラミングを含む情報教育の低年齢化が顕著になっているという。

英国ではすでに小中学校でのプログラミング教育を2014年から必修とした。

米国では情報技術者の給与が高いという実利的な理由もあり、コンピューター科学の必修化が多くの州や市で進み、草の根的なプログラミング教育の運動も盛んである。


プログラミング教育の目的はどこのあるのだろうか。

専門の東京大教授の萩谷教授は

「あえて一つに絞るなら『情報学によって創造力を高める』ことだろう。」
といっている。

プログラマーと呼ばれる技術者の予備軍を増やすことだけでは決してない。プログラミング教育によって餐われる典型的なスキルとして、コンピュテーショナルシンキング(コンピュー科学的な思考)が上げられている。

身近な例でいえば、料理や掃除の手順を考えることも「並列処理」、「問題分割」、「最適化」といったコンピューター科学の考えを駆使しながらアルゴリズムを創造する過程に他ならないのである。
 
こうした思考が、新ビジネスを始めたり、社会制度を設計したりするために有効であることは明らかだ。

日本がこれからも豊かな社会であり続けるためには、市民一人ひとりが情報学の素養を背景に新しい価値を創造していく必要がある。

だが、情報学の入りロでしかない情報リテラシーにおいてさえ、日本の市民レベルは諸外国にくらべて大きく遅れている。

たとえば経済協力開発機構(OECD)の2012年の調査では、学校外でコンピューターを使って宿題を作成すると回答した者の比率は、OECD平均が79%なのに、日本は9%で最下位である。

その原因の一つは、情報学という学問の認知が十分でなく、これまで教育における重要性が認識されて来なかったことだと考えられる。

この課題を克服する試みの一つが、日本学術会議が策定し、3月に公開した情報学分野の参照基準である。
 
参照基準とは、政治学や医学など30に及ぶ専門分野ごとに「その分野についてどのような学び方をするか」「学ぶことによってどのような力がつくか」などをまとめたものでいわば、専門分野の「ものさし」となるものである。

この参照基準が情報学でも策定され、その学術的な基盤が明確に定義された意味は大きい。

これまで大学ごとに内容や質にばらつきのあった情報学の質保証に役立つだろうとされている。


学術会議が強調しているのが、情報学の参照基準が、その中核であるピューター科学も含めて「文系・理系を問わず、すべての分野に貢献する学問である」と捉えたことであr。

すべての市民が情報学の基本的な素養をもつべきことに対して学術的な根拠を与えたともいえる。

プログラミングは情報学のエッセンスが凝縮した活動といえる。

今後、文科省で内容が検討される小学校のプログラミング教育においても、単なる技能習得に終わることなくコンピューター科学的な思考を育て、情報学の基礎として導入されることが期待されているのである。


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2016年7月4日月曜日

深川のうなぎが人気を呼んだ理由


せまい地域に、百万人からの人口が集中すると、食のまかないが問題となりますが、江戸はその大部分を、みごとなリサイクルで解決していくのです。
 
単に口腹を満たすだけではなく、素材をたくみに活用して、美味な料理を創作し、文化的発展までとげていきます。
 
その代表的食文化が江戸前料理です。

握り鮨、うなぎの蒲焼き齢、天ぷら、多彩などんぶり物などです。

隅田川の河口あたりから品川、せいぜい大森あたりまでが江戸前の海で、その海域からあがるこはだやあじ、あなご、えびなどを用いて握ったのが江戸前の鮨。

深川周辺でとれたうなぎも、特別に脂がのっていて上味なところから、江戸前と称されたのです。

深川のうなぎが人気を呼んだのは、ちょっと上流に、米蔵が立ち並ぶ蔵前があり、そこでこぼれる
米の粒をうなぎが常食しているために、肉の味にこくがあったからたといいます。

つまり江戸のウナギはこのリサイクルが生んだ味だったといえるのです。

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