2016年4月24日日曜日

AI戦略会議の初会合

日本の政府による「AI戦略会議」の初会合が開かれた、というニュースが新聞に出ていました。

いよいよ日本も人工知能AIを真剣に考え始めたようで、その司令塔となる「人工知能技術戦略会議」を設置し、その初会合が開かれた模様。(2016年4月18日)

有識者らで構成され、まず、研究成果の産業化に向けたロードマップ(工程表)を今年中に作成するという。

文部科学、総務、経済産業の3省が担う。

研究が重ならないように調整しながら国際競争力を高めていくことを目指す。

これだけの短い報道なのですが、ようやく日本もその気になってきた感じがします。


関連参照
AI開発の国際ルール作り

人間とコンピュータの棲み分け?
棋士が存在する意味


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2016年4月12日火曜日

AI開発の国際ルール作り

AIの人への危害防止などについて


AIについての国際ルールづくりに日本がG7で提案する、ということが新聞などに掲載されていた。

このブログも行きがかり上、紹介する。

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日本政府は今月29、30日に高松市で開かれる先進7か国(G7)情報通信相会合で、人工知能(AI)の研究開発に関する国際的なルールづくりを提案する。

一部の専門家は2045年頃には、AIが人間の頭脳を超えると予測している。

AIが暴走して人に危害を加えるのを防いだり、個人情報が流出しないようにしたりする仕組みが必要との指摘も増えている。

政府は開発者が守るべき「国際ルール」を定め、AIの安全を確保したうえで開発を促したいと考えている。
 

高市総務相がG7の参加国に指針案「AI開発原則」を示し、ルール策定の協力を呼びかける。

AIが社会や経済に与える影響について情報を共有し、多くの国が参加する国際会議の場などで、継続的に議論する方針を確認する見通しだ。

政府は、各国政府や民間企業がAIを開発する際に守る指針として、8つ程度の原則を提案する。


具体的には

①AIが人の生命や身体に危害を及ぼさないようにする、
②暴走した際には緊急停止し、誤った思考回路を修正できるようにする
③悪意のある人に乗っ取られないようサイバー攻撃を防ぐ

などが盛り込まれる見通しという。

AIは囲碁で世界のトップ棋士に勝利するなど、ここ数年で処理能力が急速に高まっている。将来は、産業や医療などさまざまな分野で活用が見込まれている。

総務省の有識者会議は、45年頃のAIの国内経済効果を121兆円と試算している。

日本や欧米、中国など各国はAI開発にしのぎを削っているが、人間がAIと安全に共存するための国際ルールはこれまで作られていなかった。

2016年4月8日金曜日

漁業被害減少にドローン活用

カワウ撃退にドローンを活用する試み

アユやウナギなどの淡水魚を好む大型の水鳥「カワウ」による漁業被害を減らすため、水産庁と全国内水面漁業協同組合連合会は、小型無人機ドローンを活用した対策に乗り出した。

全国約20力所に配備し、
漁場から営巣地を遠ざけるほか、繁殖抑制に使うという。


カワウは潜水して1日500愕もの魚を食べる。
その漁業被害は深刻で、全内漁連の推計では被害額は最大で年間100億円に上るといいます。

全内漁連は水産庁の補助を受け、21機のドローンを購入した。

要望のあった都道府県漁逮に配備し、研修を行った上で今夏から運用する。おもしろい試みだと思うので紹介しました。


関連参照
「ドローンの時代」
ドローン宅配

健康ライフのヒント集





2016年4月2日土曜日

日本国産で行きたい、ゲノム編集技術。

経済産業省が、遺伝子を自由に切り貼りできる新技術「ゲノム編集」の研究開発の強化に乗り出すことになった、という記事が新聞にでていました。

狙いはなんなのか?どんな事情があるのか?

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今年度から2020年度の5年間で計80億円の予算を投入して日本独自のゲノム編集技術を開発することになった。

植物や微生物の遺伝子を改変して、医薬品や香料の原料などの効率的な大量生産を目指す予定だというのです。

経済産業省がゲノム編集の国産技術の確立を目指す背景には、現在普及している技術の特許の大部分をアメリカが押さえているという危機感がある。

今後、日本企業がゲノム編集技術を使って製品を作ろうとしたした場合、多額の特許使用料の支払いを求められる可能性が高いのです。

政府主導で日本独自のゲノム編集技術を確立できれば、こうした事態は避けられるほか、さまざまな分野で研究開発が進められやすくなるためその意義はたいへん大きいといえます。

また、一方ゲノム編に限らず、遺伝子組み換えなどの遺伝子改変にはその安全性に対する不安も根強いものがあります。

改変した生物などが研究施設外に出ないように対策するのはもちろん、国民の不安に答えるためその積極的な情報開示が求められています。



ゲノム編集技術:
文章を編集するように、遺伝情報を自由自在に書く帰る技術。
DNAを切断する「はさみ」役の酵素と、酵素を切断したい位置に案内する分子を組み合わせて使います。

これまで主に3種類の方法が開発され、
そのうち2013年にアメリカの研究者が発表した「クリスパー・キャス9」は簡便で安価で使えるため世界中の研究室に普及している。効率良く遺伝子を付け足したり、壊したりできるのが特徴だ。

日本でも難病の治療法開発や、作物の品種改良などの研究が進められている。


関連参照
ゲノム編集・遺伝子改変。最近の動き
遺伝子の改変は自粛する
ゲノム編集の凄さ

中高年からの筋肉作り  
ビタミン・ミネラル活用事典
健康ライフのヒント集
スリムさんの感想


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